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May 2008 vol.3


■■  夜の秘境  ■■

その期間は、大歩危小歩危の渓谷や祖谷(いや)のかずら橋が、夜ライトアップされているということで、行ってきた。
そして、大歩危小歩危のライトアップはどうもJRに乗ってないと見れないということがわかった。
というより、車道方面からはどこがライトアップされているのかよくわからなく、むしろ車道のあるほうの崖がライトアップされているように見えたのだ。

気を取り直し、一行はかずら橋を目指すことにした。
さすが秘境ということもあり、秘境らしからぬ舗装された道路にもかかわらず、街灯は少なく闇に支配されたやはり秘境の名に恥じぬ恐ろしいところであった。
(途中に小さな町があり、その周辺はさすがに街灯がある。)

かずら橋に着くと、浴衣を着た人がちらほら居て、どうやら途中にある祖谷温泉からマイクロバスで観光に来ているようだった。
ところで、ライトアップと言えばキレイに見えるようになっていると思いがちだが、こちらはそんなことは一切なく、なぜか緑色のライトでかずら橋を照らし出しているのであった。
闇に浮かび上がったその様子がとても不気味で、さすが「児啼爺(こなきじじい)」の里だな!と思った次第である。
写真〜7枚目

その後、緑のライトアップにがっかりしつつ、あちらこちらからとりあえずかずら橋を撮影するべく、かずら橋の渡り口(昼間渡るのは有料で一方通行、渡り口に料金払う小屋がある)の所で居た時にどうやらライトアップの終了時刻を迎え、突然あの緑色の光が消失し橋とその周辺は一瞬にして漆黒の闇に飲まれた。
その瞬間がとても怖かったのは言うまでもない。(小屋の近くは木が茂っていて月明かりすらあまり届かない。)
そして、道路からその小屋までの間の遊歩道の脇に微妙な灯篭(電気)が灯されているのみで、これまた怖さを演出していた。
さらに目の錯覚(暗順応)で、この灯篭すらも暗くなっていく気がしてきて、一行はプチパニックを起こしつつ、現場を後にした。

道路まで戻った一行が車に乗り込むとき同行人の機材がひとつ足りないことが発覚し、それまでの経緯から推測するに、どうもあのプチパニック現場に忘れてきてしまったことが判明!っ!!
携帯電話の液晶のバックライトを明かりにして、再び漆黒の闇に飛び込んでいくのであった・・・。
その様子、肝試しさながらであったことは、推して測るべし。

一方それから・・・、
秘境を後にし、岐路に着いた一行は、国道に戻る直前でJR大歩危の駅前の広場に電飾を発見する。
写真17枚目
それはかずら橋を模した電飾であった。
そして、静まり返った駅の構内で、レールのテカりを撮影するのに夢中になったのであった・・・。
なぜか木彫りのお茶犬が佇んでいた。

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